過去問を解くべきでない人。大学受験の戦略ってそもそも何？

どうも、とうまです。

試験本番まで残り3ヶ月あたりから、
過去問を解き始める人がどんどん増える。

早い人だと、
夏休みくらいから過去問に手をつける。

遅い人でも、
試験1ヶ月前くらいから過去問をやる。

けど、
これは大勢の人の動向であって、
自分がとるべき戦略とは関係がない。

ひとりひとり、
今の成績も目指す大学も違う。

みんなそれぞれ今のレベルが違うのに、
同じことをやって結果が出るはずもない。

みんなが過去問を解くことと、
自分が何をするかはまるで関係がない。

大事なのは、
自分の大学受験戦略だ。

私が以前指導した生徒に、
過去問を解きまくっている生徒がいた。

彼はセンター英語で100点くらいを取れる実力の時に、
ひたすら過去問演習をしていたのだ。

彼は始め、
過去問を解いてるのに成績が伸びません、
と、嘆いていた。

はっきり言っておくが、
これで成績が伸びないのは当然だ。

過去問は、
やればいいというものではない。

過去問を解いたところで、
解き直しの方法が間違ってたら意味がない。

何年分も、何十年分も解いたところで、
そこから何か学んでなければ意味がない。

そもそも25カ年とかやるヒマがあったら、
絶対に自分が苦手な科目の勉強に、
その時間を当てるべきだろう。

過去問は1つの道具にすぎない。

シャーペンや消しゴムと同じ、
ただの道具だ。

志望校に受かる人が全員シャーペンを使ってるからといって、
自分もシャーペンを使えば受かるかというと、
決してそうではない。

大事なのは使い方であり、
使う時の思考法、何を考えてるかである。

あと1ヶ月くらいになったら、
過去問を解く。

条件反射でこれをやってる人、
儀式的に過去問を解く作業をしてる人は、
残念ながら無意味な過去問演習をやってしまっているだろう。

いいだろうか？

過去問は、基本の勉強をした人が、
自分の穴を確認するためにやるものだ。

自分に足りないもの、
自分に欠けているものを確認するためにやるものだ

基本の勉強は終わった。
どれくらい実力がついたのかな？

過去問を解いて、
どんな問題が解けるようになったかやってみよう。

という感じで、
今の自分のレベルを確認するために使うのが、
基本的な過去問の使い方だ。

そして、その解いた結果から、
何が足りないのかを分析する。

ここまでが、
過去問を解いた上でやるべきことである。

過去問を解いて、
結果がなぜそうなったのか。

英語を例に話すと、
そもそも文章がちんぷんかんぷんなら、
最低限の英単語の意味を覚えてない可能性が高い。

だったら、
英単語の勉強をすべきだ。

英単語は覚えてるはずなのに、
何が書かれているかいまいちよくわからない。

だったら、
英文法を基本からやり直すべきだ。

英単語も英文法もやったのに、
長文がようわからん。

だったら、
英文解釈の勉強をすべきだろう。

こうやって、
自分のやるべきことを明確にする。
自分の歩むべき道を明確にする。

そのためにやるべきことが、
過去問演習である。

もちろん、
試験本番前にひたすら過去問演習をするのは、
基本が固まってる人にとっては非常に効果的だ。

その大学、その試験の傾向に合わせて、
自分の知識を整理する上でも有効だ。

出題傾向や問題形式に慣れる上でも、
過去問演習は欠かせないだろう。

ただ、
なんども言っておくが、
過去問は、やればいいというものではない。

そこに、
明確な目的がない限り。

そして、その目的を、
しっかりと自分自身が把握していない限り。

周りの人に合わせて過去問を解き始めても、
何の意味もないということだ。

試験が近づいてきたから、
とりあえず過去問を解く。

そんな行き当たりばったりな受験勉強をしてる人は、
おそらく過去問を解いても絶望するだけだ。

合格最低点が7割なのに、
自分は4割しか取れない。

そんな事実が突きつけられるだけだ。

そして、今現在、
そんな状態になってしまってる人は、
本気で戦略を考えないといけない。

もし、浪人することになるとしても、
戦略を考えない限り、
また同じ失敗を繰り返す危険が非常に高い。

同じ失敗を繰り返すことほど、
馬鹿げたことはない。

大事なのは失敗しないことではない。

失敗から学ぶことだ。

今、大学受験がうまいこといってない人は、
ここで変わらないと一生変われない。

大学受験ってのは、
人生を変える、周りからの自分の評価を変える、
最後のチャンスだからね。

このチャンスをものにするためにも、
しっかりと戦略を練って大学受験をしていきましょう。

では。