どうも、とうまです。
僕が初めて買った参考書は、
化学の新研究だ。
僕は高2のとき、これを買った。
理系で化学は入試で使うかもなあと、
ボヤーッと考えていたので、受験用に適当に買ったのだ。
そして、爆死した。
それもそのはず、
この参考書は普通の高校生が気軽に買って、
気軽に使いこなせるような参考書ではない。
参考書というよりは、
むしろ辞書と言われるべき本だ。
それも、化学の先生が調べ物をする時に読むような、
化学の偏差値75位の人が更に磨きをかけるために読むような、
めちゃんこ難しくて詳しすぎる本だ。
ただでさえ難しすぎるのに、
それに加えて、当時の僕の化学の成績はポンコツ以下。
有機物と無機物の違いもわからず、
学校の試験では常に赤点を取るような、
そんな悲惨な状態で、
僕はこの参考書を買ったのだ。
完全なる事故である。
当時の私がこの参考書を使って勉強するのは、
幼稚園児が六法全書を買って勉強するくらい無謀なことだった。
言ってしまえば、
当時の私は相当に自分のことを、
客観視することができていなかったのである。
では、当時の僕は、
なぜこれを買ったか。
理由は簡単。
格好つけたかったからだ。
これしかない。
難関大学の赤本を広げてるやつが、
なんだかアタマ良さそうに見える、あれをやりたかったのだ。
化学の新研究を机の上に載せて、
周りの人に勉強できるアピールをしたかったのだ。
何やら凄そうな参考書を見せつけて、
ドヤ顔で勉強したかったのである。
ようするに、
とてつもなく見栄を張っていたのだ。
化学なんて1ミリもわからなくせに、
できる風を装いたかったのである。
当時の僕がやるべき勉強は、
基本の勉強のはずだった。
もっと優しい参考書を使って、
なんなら中学生レベルの参考書を使って、
基本から確認すべきだったのだ
にもかかわらず、
格好つけたいという理由だけで、
超難しい参考書を買って、
ウンウン唸りながら勉強していたのだ。
今思うと、
本当にバカなことしてたなと思う。
バカなくせして人のアドバイスには素直に耳を貸さない、
超大バカ野郎だったと思う。
いいだろうか。
受験で大事なのは、
今の自分の実力を素直に認めること。
そしてそれに適した勉強を、
しっかりと地道に積み重ねていくことだけだ。
これができる人は、
たとえ今あまりよろしくない成績だとしても、
すぐさま成績を伸ばすことができるだろう。
受験で大事なのは、
素直さなんだ。
そして、勉強しても成績が上がらない人は、
遠からず、昔の僕と同じようなことをしてる可能性が高い。
ようするに、
勉強しても成績が上がらない人は、
今やるべきは、もっと基本の参考書のはずなのに、
周りの目を気にして、見栄を張って難しい参考書を使って勉強して、
その結果勉強しても成績が上がらない状況に陥ってしまっている可能性が高いんだ。
現に、
勉強しても成績が上がらないです、
と僕に受験相談をしてくる受験生の半分以上は、
そもそも使うべき参考書や教材を間違えていた。
今の自分のレベルとは、
相当に乖離した参考書、教材を使って、
必死で勉強をこなそうとしていた。
いいだろうか。
受験で大事なのは、
今の自分のレベルを知り、
志望校合格に必要な学力を知り、
そのギャップを埋めるための戦略を立て、
コツコツと勉強することである。
難しい参考書を、
ヒイヒイ言って解きまくっても、
今の自分のレベルに合っていなければ意味はないのだ。
当時、化学の新研究を買おうと、
書店のレジに並んでいる僕に、
この記事を読ませてやりたいものだ。
格好つけて見え張っても、
結局困るのは将来の自分だからね。
いやーマジで。
もしこの記事を読んでる人で、
俺も格好つけちゃってるわーって人がいたら、
本当に気をつけたほうがいいからね。
格好つけて買った参考書がある人は
すぐそれ封印したほうがいい。
焦って勉強しても意味ないけど、
格好つけて勉強するのはもっと意味あらへんからさ。
しっかりと、今の自分のレベルに合った勉強を、
一歩一歩積み上げていくようにしましょう。
ってことで、
今回はこのへんで。
ではでは。
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